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おとなごころ

Vol.6 京扇子


扇ぐ風に古のかおり、今なお受け継ぐ伝統の京扇子。
 春の陽気が少しずつ夏へと変わる頃?。年配の女性が、着物の袂からスッと扇子を出して、風を送ったとき、妙になつかしさを感じた。

 扇子の歴史は古く、平安時代に京で創始されたものという。うちわと同じく風を送るためのものではあるが、用いる材料、描く絵柄によって、祝いの席を飾ったり、舞に艶やかさを加えたり、はたまた落語においては、小道具としてもその存在を位置づけている。

 その京扇子は、一つ一つ、職人の手によって骨組みされ、さらに絵付け作家によって、繊細な絵柄が施されていくという。近年では、骨が少なく紙幅の狭い、西洋からの逆輸入スタイルが人気だとか。また、描く絵柄も季節感溢れるものから、デザイン性豊かなものまで日々移り変わり、幅広い世代に愛好家が増えている。

 今年の猛暑対策は、涼しげな浴衣と扇子、加えて冷酒で…と目論んで、早速、京都にお取り寄せしてみた。


取材協力/京都 宮脇扇賣庵
文 音無ひびき


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