身近な「食器」で環境問題に取り組めれば―。
木を使わずゴミにならない乾パン素材の食器を開発
一見、木製に見えるこの器は、実は乾パンでできた「食べられる食器」。開発したのは、福岡市で暮らしに関わるさまざまな道具をデザインしているデザイナーの有川伸彦さん。
「使い捨ての割り箸や紙皿、紙コップを見ていて、木を使わず、なおかつゴミにならないものは作れないものかと思って挑戦しました」
自宅近くのパン屋に話をもちかけたところ、快く受け入れてもらうことができ、共同製作で約3カ月かけて完成したという。
「単に料理を載せて一緒に食べるパンではなく”食器“をデザインしたかったのでリアリティーが欲しかった。薄くて座りの良いものにするために苦労しました」と、試行錯誤の段階を振り返る。
「食べられる食器」の材料は乾パンだけに長期保存が可能で、非常時用の備蓄品としても活用できる。一般の食器は使用後に水で洗わなければならないが、これなら災害時にも水を使う必要がないどころか、食べてしまえばおなかの足しにもなる。まさに、一石二鳥といったところだ。
「ホームパーティーなどのイベントごとで楽しく使ってもらえれば」と話す有川さんだが、今後は企業とのタイアップで量産化を目指したいとして、現在、福岡市にアプローチをゆだねている。

ライスデザイン株式会社代表取締役 有川伸彦さんインテリア関係の会社に勤務した後、3年前に独立。昨年から本格的にプロダクト(製品)デザインに取り組む。電気をこまめに消したり、エアコンの温度を調節することが有川さん自身のエコ対策。
■住所/福岡市博多区古門戸町 10-20-201
■電話/092-262-7206
自分や子供のためになると思えば、みんな続けられるのでは?
同じ思いを共有する仲間たちの輪が広がって
無農薬で栽培されたお茶や自然素材の洗剤、化粧品、ファッション小物など、地球にも人にもやさしい生活用品を「欲しい」と思っても、いざ買おうとなるとどこで売っているのか分からない。一つひとつを探して回るのも大変だし……。
そんな自身の経験から、同じ職場の仲間たちとインターネットでやさしい生活を応援するナチュラル雑貨の店『アンダンテ』を立ち上げた草野教子さん。
「お客様は女性がほとんどですね。肌が弱かったり、出産を機に子供に悪いものを与えたくないと考えるようになったり、初めから”環境“を意識しているわけではなく、自分のためにしていることが結果的に環境を守ることにつながっている方が多いようです」
草野さんがエコに興味を持ったのはまだ小学生のころ。水俣病のことを知り、人や生き物に大きな影響を与える環境汚染の怖さを強く感じるようになったという。
アンダンテスタッフの皆さん/クールビズでエコを実践する熊谷裕治さん(右)、掃除や洗濯には重曹や石けんを使うという草野教子さん(中)、できるだけ車には乗らず歩くという待鳥誠さん(左)。
■住所(事務所)/福岡市城南区 東油山4-7-3-2113
■電話/092-864-4363
■http://www.shop-andante.com
廃材を活用した便利でおしゃれな「木」のインテリア
欲しい商品を一堂に集めた通信販売でエコライフを
工房で大きなテーブルや椅子を作った後に残る木端(こっぱ)。それを捨ててしまうのはあまりにももったいないとして、家具デザイナーたちが愛情を込めて作り出すインテリア小物の数々。
福岡、四国、北海道などの工房で廃材を活用したワークショップが展開され始めたのは今から数年前のこと。次第に環境問題などに対する思いを共有する仲間たちが集まるようになり、モノづくりから人と製品の”輪“が広がっていった。
「木の家具」に特化したアイテムを取り扱うインフォメーション・ネットワーク・ギャラリー『U・house/ing』もそのひとつ。店内には「こんなモノがあったらいいな―」という発想から生まれた便利でおしゃれなインテリア小物が並ぶ。












