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九州国立博物館ガイド

九州国立博物館研究員 東 昇

江戸時代の宗家文書の研究が専門。現在、戦国時代の「針聞書」に登場する不思議な虫を宣伝中。
「針聞書」3冊目の本となる『虫の知らせ』(http://www.j-cast.com/feature/mushi/ジェイ・キャスト)刊行中です。

 

日朝友好のかけ橋、朝鮮通信使400年記念

 今年2007年は、朝鮮通信使が最初に来日した1607年から数えてちょうど400年の節目にあたる年です。今回はこれを記念して朝鮮通信使に関する展示を開催します。

 朝鮮通信使とは、当時朝鮮半島を支配していた朝鮮王朝の国王から、江戸幕府の将軍へ派遣された外交使節です。「通信」という言葉は「信(よしみ)を通じる」という友好関係を表しています。通信使は室町時代にも派遣されましたが、江戸時代には合計12回来日しています。

 室町時代後半、日朝間の外交、貿易は対馬の宗家が掌握していました。その後、豊臣秀吉が日本を統一し、朝鮮半島に侵略します。宗家は、朝鮮出兵、文禄慶長の役と呼ばれるこの戦いで断絶した国交、貿易の回復のため尽力します。そして1607年(慶長12)に朝鮮の使節呂祐吉らが来日し徳川家康と会談、再び国交が開かれました。

 江戸時代の通信使は、江戸幕府将軍の就任を祝うために派遣され、両国の国書、贈り物を交換しました。約500人の使節団を編成し、釜山から対馬に渡り、下関より瀬戸内海、大坂、京都をへて東海道を進み、江戸に向かいました。通信使一行は詩をたしなむ文官、画家、医者などもおり、日本各地で文化交流が行れました。

 次に今回の展示品をいくつか紹介します。「牡丹唐花草文螺鈿人参箱」は日朝貿易において最も重要な交易品であった朝鮮人参を収納するための螺鈿の人参箱です(図1)。また「徳川家宣国書写」は、江戸幕府6代将軍徳川家宣から朝鮮国王宛てに出された国書の写し(図2)。そのほか、通信使と反対に対馬藩から派遣された日本使節が釜山で接待された様子を描いた屏風など、貴重な文化財を展示します。

九州国立博物館

平常展観覧料/一般:420円(210円) 高校生・大学生:130円(70円)
( )内は20名以上の団体料金 特別展は別料金 障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障害者手帳等をご提示ください。
 中学生以下、70歳以上の方は、文化交流展について無料。 入館の際に年齢の分かるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)をご提示ください。

【お問い合わせ】
九州国立博物館
福岡県太宰府市石坂4‐7‐2
HP http://www.kyuhaku.jp
ハローダイヤル 050-5542-8600(午前7時〜午後11時)
年末休館日 12月25日〜31日
【次回特別展情報】

足利義満六百年御忌記念 京都五山 禅の文化展
【会場】九州国立博物館 3階 特別展示室(福岡県太宰府市石坂4-7-2)
【会期】平成20年1月1日(火・祝)〜2月24日(日) 月曜休館(月曜日が祝日・休日の場合は開館、翌日休館) ただし、1月7日(月)は開館
【出品件数】206件(国宝6件、重要文化財102件、重要美術品11件を含む)
【開館時間】午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで) 【特別展観覧料】当日 一般1,300円 高大生1,000円 小中生600円  前売・団体 一般1,100円 高大生800円 小中生400円

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