異国の蜜と福岡発ハンドメイド、愉しむ、ハチミツのある暮らし。
生産者を訪ね探した世界基準の天然ハチミツ
ハチミツの愉しみは国産だけに限らない。むしろ、欧州を中心とする世界のハチミツは天然への基準値が高いのも事実。温度管理などを徹底して輸入・保管されていれば、香り立つ本物のハチミツに出会える。
『はちみつ専門店ラベイユ 福岡』には8カ国約60種類がそろう。ラズベリー、タイム、クリスマスツリー、ヒマワリ、アーモンド――などなど。日本ではあまり見ない種類に目を奪われるが、珍しさだけで選ばれたものではない。
「ハチミツは自然の賜物です。正しい方法で採蜜された本物のハチミツか否かを追求すると、最終的には信頼できる養蜂家さんかというのが判断になりますから」と店長の森江美千代さん。
いずれのハチミツも、各国現地まで養蜂家を訪ね、顔を合わせて話をし、花畑や巣箱、工房を巡り、納得したものだけに限られている。全てのラベルに採蜜地と養蜂家の名前がはっきりと記載されているのも、その証だ。
緑茶にチーズに―ただ甘いだけではない多様なマッチングが広がる
蜜色の濃淡からも分かるように、ハチミツには花の数だけの風味、香り、舌触りがある。フルーティなミカン、酸味のあるレモン、独特の渋みを感じさせる栗、蜜色の濃いソバは甘みも濃厚であり、セージやタイムなどのハーブ系は温かい紅茶に添えてもいい。後味のよいハゼは緑茶と意外な相性をみせ、菩提樹などは塩気のあるブルーチーズにかければワイン通をうならせる味わいだ。
ただ甘いだけがハチミツではない。自然の中で完熟した100%天然のハチミツ。ヒトの身体を潤し整えるのは、やはりそういう食べものではないだろうか。
フワリ、しなやかな泡立ち糸島ハチミツ入り無添加石けん
優れた保湿力、浸透力への期待から多くの美容化粧品にも使われるハチミツだが、その希少さから国産の天然ハチミツを用いたものは珍しい。無添加の手作り石けん工房『暇樂(からく)』の「蜂蜜レモン石けん」は知る人ぞ知る贅沢な石けんだ。ほんのりとした生成り色は地元・糸島のミカンハチミツの蜜色そのまま。「原価計算を二の次にして作ってしまったので…(笑)」という店主・前田まさよさんの言葉通り、使用感が特に好評。泡立ちはきめが細かく弾力があり、実にやわらか。成分を損なわぬよう45度までの温度管理を徹底し、丁寧に仕上げられた結果だ。もとは季節限定品だったが、その満足感にリピーターが多く、定番になったという背景にも納得。糸島のハチミツを使った石けんは他に「カモミール石けん」がある。来年春には店の裏手に咲くラベンダーを使った「ラベンダーハニーの石けん」も登場予定。楽しみだ。
【海辺の手作り石けん工房 暇樂】
■住所/糸島郡志摩町芥屋3728-6
■電話/092・328・1345
■http://www.ka-la-ku.com/
熊本産ハチミツが香るごちそう絶品ジャム
果肉がゴロンと入った絶品ジャムを見つけた。手がけるのはパティシエ・渡辺薫子さん。四季折々、季節のジャムを作るが、特に相性が良いとリンゴや柚子のジャムを中心に天然ハチミツを加えるようになった。選んだのは熊本・倉永養蜂園のミカンハチミツだ。「数年前に倉永さんのハチミツを知り、花の香りが生きた味わいに惹かれて」。風味が引き立つよう、ハチミツは最後に加える。フタを開けると果実とハチミツの優しい香り。パンやヨーグルト、温かい紅茶にもよく合うが、スプーンサイズのたっぷりとした果肉が主役の「紅玉ジャム(リンゴ)」はデザート感覚でそのままでも美味。ハチミツ入りジャムは季節物のため秋までしばしお待ちを。10月頃に博多区の『アトリエ穂音』、二日市の『プルミエカフェ』にお目見え予定だ。
【アトリエ穂音】
■住所/博多区上川端9-35冷泉町アパートA31
【プルミエカフェ】
■住所/筑紫野市二日市北1-2-3
■電話/092・928・3777










