風味絶佳天然ハチミツを求めて。
体長わずか13ミリの蜜蜂が40日の生涯をかけてつくる甘い蜜、それが「天然ハチミツ」だ。
その豊潤な味わいに、脳のエネルギー源をはじめ
豊かな栄養成分をたっぷりと含む超自然食品。しかし、
先進国の中で日本ほど本物のハチミツが手に入りにくい国はないといわれる。
自然の賜物でありながら、すべてが天然ものとは限らないという事実。
風味、香り、舌触り、色。完熟した天然ハチミツにだけ備わる花の数の個性。
Life with HONEY!―ハチミツ入りの人生はいかが?
記憶の中のハチミツに、花の香りはありますか。
失恋にも効く?脳の唯一のエネルギー源
「脳みその栄養は糖分でしかとれないんだからね」。初恋に破れ、肩を落とす青年に祖母がぽん、とキャラメルを渡す――。ある恋愛映画の終盤にそんなシーンがある。夏木マリが演じるハイカラな祖母の言葉は、春の陽のように温かく、洒落ていて、さらに正しい。
脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖だ。映画のセリフはおそらく、キャラメルに含まれる砂糖を指しており、砂糖は体内で分解されることで脳の栄養=ブドウ糖になる。甘いものを口にすると気持ちが落ち着く裏には、脳にエネルギーが送られているという肉体のメカニズムがあるわけだ。が、実は体内で分解せずとも、ダイレクトにブドウ糖そのものを糖分として含む自然食品がある。『ハチミツ』だ。
成分は約70%がブドウ糖と果糖。砂糖と違い、それ以上消化の必要がないハチミツの糖分は、消化器への負担を最小限に体内へ素早く吸収される。成分の残り30%には水分と良質のビタミン、ミネラルなど150種類以上(!)の栄養成分を含む。さらに、殺菌力・抗菌力、保湿効果も期待でき、―と、ハチミツが身体に良いことは、多くの健康食品や美容化粧品に使われていることからも知られている。
では、日本で出回る輸入・国産ハチミツには、蜂がつくったハチミツと蜂がつくらされたものが存在すること、全てのハチミツが天然ものとは限らない、という事実をご存知だろうか。
すべてが天然とは限らない日本の甘いハチミツ事情
ハチミツの瓶を開けたとき、あるいは味わったときの記憶の中に、花の香りは含まれているだろうか。天然ハチミツの魅力は香りにもある。新鮮な絞りたてともなると、風そよぐ花畑を思わせる豊かさだ。人工甘味料で増量した「加糖ハチミツ」や、高温で加熱処理された「精製ハチミツ」とは異なる芳香。本物のハチミツを手に入れるなら、まずラベルの品名欄に、ただ「ハチミツ」と記載されているかを確認したい。
つくり手の誇りが鍵を握る美しい琥珀色の品質
天然ハチミツは大きく、単花蜜(たんかみつ)と百花蜜(ひゃっかみつ)に分けられる。レンゲやアカシア、ミカンなどほとんど一種類の花蜜でつくられたものが単花蜜、開花時期が重なり数種類の花の蜜がブレンドされたものを百花蜜と呼ぶ。しかし、例えば同じミカンの花のハチミツでも、販売元ごとに味わいは驚くほど違う。
香りや濃度の違いは採蜜地の風土など自然の諸条件も関係するが、日本では輸入品・国産品の両方において、品質はつくり手にゆだねられている部分が大きい。自然の恵みをどうつくり、届けるかは養蜂家を信じるしかない。
顔の見える人が手がけるものを買う―。美味しく安全な食品選びの理想は、ハチミツも同様の状況なのである。











