シガー
深い味わいを“満喫”するは、最上級の大人の嗜み。
とあるバーで、カウンターの隣からシガーの馨しい香りが届いた。するすると好奇心が吸い寄せられる。「一本どうです?」シガーマネージャーに手ほどきを受けつつ火をつけた。
ヒュミドールと呼ばれるシガーセラーには、上品に大小様々なシガーが並んでいる。プレミアムと呼ばれるウェットタイプのシガーはすべてハンドメイド。中には種の養育から熟成まで10年近くかけて作られるものもあるという。そうして作られた上質なシガーは一気に吸い込むものではなく、ゆっくりと口の中で豊かな香りを味わうのがマナー。さらに、煙の行き先はもちろん、気をつけたいのが消し方。火種がいつまでも燻らないシガーは灰皿で自然に火が消える。知らずに揉み消すとラッパーが砕け、内部の不快な匂いを撒き散らしてしまう。
その場の雰囲気とシガーの馨しさ、リラックスした時間を”満喫“することこそ、最上級の大人の嗜みなのだ。
文/音無ひびき 取材協力/グランド・ハイアット・福岡 バー「マティーニーズ」









